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自由気ままにつらつらと

Developers Summit 2020 Summerに登壇しました٩(ˊᗜˋ*)و

Developers Summit 2020 Summer に登壇させて頂きました!

今回は「人の仕事、機械の仕事。エンジニアによるカスタマーサポート改善」というタイトルで発表しました。

発表を終えて

CS・CREの紹介と機械学習を活用してCSのオペレーションを改善した事例を紹介しました。 この事例については過去に何回か紹介しているのですが、今回はイベントのテーマに沿って開発を進める過程でどのように考え行動してきたのかに焦点を当ててお話させて頂きました。

今回伝えたいなと思っていたことは、弊社のCSでは人が人にしかできないことに力を発揮するために技術を活用しようとしていること、機械学習は特別な難しい技術ではなく触ったことの無い人でも利用できるということ、そして簡単な仕組みでも実際に導入することで非エンジニアのAIに対する考え方を変えることができるということです。

今回のデブサミのテーマは「デベロッパーが推進するDXと開発プロセスの変革」でした。 DXにおいてAIは切り離せないワードかと思いますが、多くのエンジニアや会社を見るとAIに対して特別なものという見方をしているように感じます。(機械学習エンジニアという枠での採用を多く見るといったことなどから)

実際機械学習をするためには数学的な理論やデータの扱い方など一般的なサーバーサイドエンジニア等とは異なるスキルセットが求められると思います。 しかし、機械学習というのは手の届かない何か特別なものではなく、新しいプログラミング言語やdockerなどの技術を学ぶ感覚で機械学習やAIといったものを捉えても良いのではないかと感じています。 特にこれからの未来ではAIが当たり前に利用されることも考えると、ハードルを下げることでより多くの人がAIに馴染みがある状態を目指す方が良いと考えています。 サーバーサイドエンジニアがクライアント側についての理解があると良いことと同じように、機械学習についても知っている・実装できるエンジニアが増えると組織としては円滑に開発が進むと思います。

僕が機械学習を利用する中で感じたことは、思っていたほどハードルは高くないということと、機械学習への理解を深めることで問題解決としての技術の幅が広がるということでした。 もちろん難しいタスクを解く賢いモデルを作るためには専門的な知識・スキルのあるエンジニアが必要になりますが、簡単なタスクであれば少し機械学習について勉強すれば誰でもモデルを実装できます。 また、ちょっとした改善や効率化であれば簡単なモデルでも十分だったりします。 機械学習ならではのハマりポイントもあると思いますが、多くの事例や考えるためのフレームも出てきているので、昔ほど未知のものではないと思います。

そのため、今回の発表ではできるだけ機械学習に対する心理的障壁を下げることができれば良いなと思いながら発表をしました。 プレゼンの中でどこまで伝わっているかはわかりませんが、デブサミの概要にあるように「開発者が世の中の変革を力強く楽しく推進していくためのヒント」を少しでも提供できていれば嬉しいです。

最後に、今回このような情勢の中イベントを開催し運営してくださった方々、本当にありがとうございました。お疲れ様でした!